タミヤ1/32F4U-1バードケージコルセア制作記8 |
早速胴体の塗装を行います。
コクピット部分と、それ以外の部分は塗料が違うので塗り分けます。作例はマスキングテープで塗り分け位置を示していますが、マスキングは特段必要も有りません。
ランナーについている段階で、塗装墨入れまで行いました。
さて先頃から、またキットの組み立て説明書にある「サーモンプライマー」の「どどめ色」ですが、とある書籍の解説ではある時期ジンククロームイエローの原料が枯渇し、応急的に別のプライマー(サーモンプライマー)を塗布したと記載が有り、固有の機体を示しているわけではなく、同時期に生産されていた各種機体に使用されていたようです。
時期的には太平洋戦争がはじまり、海軍機の大量生産が始まった時期のようで、コルセアに限らずヘルキャットや、アヴェンジャーにも同様のサーモンプライマーが塗布されたようです。
そしてジンククロームイエローの原材料の確保と、製造再開された時点で、生産ラインでは本来の仕様にもどした様なので、現状では固有の機体の特定は見出せません。
ジンククロームイエローの原材料が無くなったのであれば、ジンククロームイエローと部位的な塗り分けと言うことも考えられず、作例に「どどめ色」の採用は躊躇します。
とあるガダルカナル戦に展開しているコルセアのメンテナンス状況の写真では、機体の国籍マークに白帯が無く、バードケージと推測出来る機体の尾輪収納庫写真の色合いは、ジンククロームイエローと推測出来る写真が有り、作例では未確定要素の「どどめ色」は避けて、従来の指定色ジンククロームイエローで塗装しています。
昨今「エビデンス」と言う言葉をよく耳にします。企業では根拠のないものにお金は出してもらえません。そのような習慣が身に付いたのか、根拠の不確定な内容には躊躇しますね。
ではプロセス⑬コクピット後部のパーツの制作
この部位には後方確認用の窓が有ります、その窓を取り付けます。
キットではキャノピーの開放状態と締まっている状態ではパーツが異なるので、どちらかを選択して制作します。
また今回作例のマーキングではVMF214と222で運用した、白576の機体には後部の窓が塗りつぶされている事が、着陸時にクラッシュさせている写真から確認出来ます。
と言う事で、作例では塗りつぶします。
また窓の内部はブルーグレーで塗装しておきます。
プロセス⑭尾輪収納庫部分の隔壁との制作
塗装はランナーについている段階でジンククロームイエローで塗装して、墨入れまで済ませて組み立てます、各ブロックの段階でウェザーリングマスター等で汚しを入れます。