初めて作るAFVヴィネット「ボカージュを抜け、Go!Go!」 |
それぞれの展示会では素晴らしい作品に出会います。
そして制作意欲を頂いてきます。
最近気になるのが様々な情景作品、AFVにはじまり、昔の風景や物語からのヴィネット。
そのような作品を観ていて、大いに刺激を受けて、飛行機以外にも制作意欲が湧きます。
かといって、社会人になってからと言うもの、40年近くの間完成させたのはほぼ飛行機ばかり。
飛行機以外のキットも買っていて、在庫は沢山あるものの、飛行機以外の完成作品は見当たらず。
此処まで来ると、飛行機以外の作り方も要領を得ず。
そんな中、大きな情景作品など完成させられる自信も無し。
手頃な規模のヴィネットを構想する。
そして手を付けるキットは、作り易く定評のあるキットを手持ちの在庫から探し出し、とりあえず手を付け始めます。
はじめから大上段に構えて掛かるのではなく、まずは車両本体からとりあえず手を付け、その内にヴィネットの構想を纏めます。
AFVの車両は全く素組で、一度形にしたことがあります。
それはタミヤのJSIII。
昔モーターライズ、ゴムキャタピラの「スターリン」というキットを作った思いでが有り、リニューアルされて製品化された時懐かしくて作りました。
それ以後はマガジンキットの八九式中戦車が途中まで制作して、そのまま止まってしまいました。
他に僅かに手を付けたキットがいくつか有りますが、車両自体の形すらなっていません。
まずは車体を形にします。
そんな経歴で、とにかく今回はまず形にしてながめるところから始めました。
さて資料も少し手にれて、いろいろと眺め回すと車体に溶接後が見えます。
キットと見比べると、一部再現されていません。
そこで溶接痕を再現しようと思い立ちますが、どのようにしたら良いのやらといろいろと試してみました。
一つは延ばしランナーをよじりながら延ばしてそのまま使うという手、此れはオーバースケールでうまく行きません。
次に金属線をよじってみましたが、此れもなじみが悪く取りやめ。
結局延ばしランナーを細く作り、それを二本よじって、接着剤で固めます。
一旦潰して適当なサイズに切り取り車体に接着します。
加えてカッターを熱して延ばしランナーにそれらしく凸凹を付けます。
何か簡単に完成させるつもりが、いきなりディテールアップになって、先行きが心配です。
続けてライト周りのガードを僅かですがプラ版で厚みを薄くするために作り替えます。
キットパーツをガイドに、同じ形のフレームを作り取り付けます。
形にした車両を鉄色で塗装します。
鉄色に塗装した上に、アクリルガッシュでオリーブドラブの塗装を筆で塗り付けます。
アクリルガッシュは水性絵の具なので、最初の塗布は非常になじみが悪のですが、とにかく塗り付けていくと全体を塗り上げることが出来ます。
アクリルガッシュが乾いてから、下地の鉄色を出します。
その上から色目のトーンを付けます。
トーンを付けてまたチッピンなどを行います。
履帯を制作します。
キットの履帯は軟質ゴムなのでヴィネットにした場合なじみが悪い事を想定して、AFVクラブから発売されていた、組み立て履帯を使って組み立てます。
まずパーツを切り離し、それぞれ容器に貯めます。
そして組み立てる下に両面テープを貼って置、その上に組み立てていきます。
転輪のこすれる部分をマスキングして、鉄色を塗装します。
後は順次、パステルやエナメル塗料、ウェザーリングマスターを使って、それらしく汚しをお行います。
泥つめです。
次にマーキングを行った後、雨だれなどの汚れや、泥汚れを施します。
各展示会での作品を観て、また雑誌などの履帯の汚し方など解説しているのを見ていて、一度はやってみたかったモデリングです。
次に工具類を資料を見ながらディテールアップします。
モデラーの性なんですかね、資料を見ているとディテールアップしたくなるのは。
キットの工具のパーツにモールドされている、取り付け金物を削り取ります。
そして、取り付け金物類を、エッチングパーツの残材や薄い鉛板で、所定の位置に作り替えます。
続いて、土嚢やシート類の積載物をエポキシパテで作り、車体へ取り付けます。
まずエポキシパテを薄く延ばし硬化を待ちます。
粘着力が薄れたところで、手に水をつけてエポキシパテを触って、それらしく形にしていきます。
最終硬化は車体に置いて硬化させます。
積載物が形になったところで、一旦車体から外し、レジンパーツと併せて塗装します。
更に汚しを加えます。
ターレット上部に有る、機関銃も追加工作しました。
たまたま手に入れたドラゴンのフィギュアのキットに、M5A1搭載用の機銃セットもついていて、それと、キットパーツをながめながら、多少手を加えました。
使用する部分を切り離します。
弾倉の蓋を切り離し、淵を設けたり、機銃架を取り付けたりして、パーツを整えます。
形にします。
塗装します。
その他アンテナ線を金属線で再現し、ライトにはアルミ箔を取り付けたりして完成です。
ホーカータイフーンの後20日ほどで一気に作り上げましたが、まともに完成させた初めてのAFVです。
AFVモデラーから見たらどのように映っているのでしょうね。
この続きはフィギュアとヴィネットベースの制作です。