タミヤ1/72零式艦上戦闘機21型「永遠の0」制作記2 |
マーキングの指定が制作している途中で伝わってきて、その機体が宮部久蔵が最後に搭乗した特攻機。
「永遠の0」の映像では塗装が派手に剥がれていて、公式塗装は機体の地がむき出し。
そのまま塗装しても映えないと判断し、急遽リベットを打ちました。
リベットは1/72なので小さなものを選択。ピンバイスに紬針をはめて打ちます。
翼端灯をクリアーに置き換えます。キットが1/72なので翼端灯はクリアーパーツ化されていないので、クリアーランナーで形にします。
まず翼端灯部分をカットします。
切り離したランナーにランプに見える様ピンバイスで僅かに穴を開けます。
穴のある面が主翼の接着面になります。それを瞬間接着剤で取り付けます。
接着出来たところで、余分な部分をカットして研きます。
作例の機体が爆戦ですがキットには250Kg爆弾はありません。そこでハセガワの96陸攻に該当パーツが有ったので流用しました。爆弾架はモデルアートの臨時増刊No242「零戦」の69pに詳しく描かれていたのでそれを参考に追加工作しました。
キャノピーはフレームの縁ごとに短冊に切ったマスキングテープで張り込み、その上でハセガワのマスキングリキッドでマスキングします。
塗装は一旦銀塗装の上に指定色を塗装します。
剥がれの部分をマスキングリキッドでマスクします。この手法は昔からカーモデルやAFVの世界で見られる技法で、飛行機は余りウェザーリングをすることが無いので、見慣れない手法ですが、銀の剥がれ表現には役たちます。
その上で濃緑色を塗装します。宮部久蔵機は中島製なので、塗装も中島濃緑色を塗装しています。
剥がれ部分のマスキングを剥がした後、その上から塗装のテクスチャーを加えます。
ただ単に剥がしっぱなしだと、薄っぺらく感じるので、周辺をカッターでチッピングしたり、耐水研磨紙で研いたり、あと筆で雰囲気を整えます。
ピンセットで飛ばし易いパーツの取り付け方法。
エルロンのヒンジはとても小さく、ピンセットでつかんでも飛ばしてしまうので、ランナーの一部を残して、ランナーから一旦外します。ランナーの残り部分を、ピンセットで掴み機体に取り付けます。
接着されたら余分な箇所をニッパーで取り除きます。
アンテナ線は渓流釣り用のメタルを使用しています。これはより線になっている金属線で、瞬間接着剤が使い易いです。
まず尾翼側に穴を開け瞬間で差込みながら接着します。
支柱側には先端にピンバイスで穴を開けそこを通して固定します。
後は細部パーツを取り付けて完成です。
完成
同じタミヤの32型とツーショット
今回は話題の物語「永遠の0」の主人公の機体を制作し、誌面に掲載して頂く機会を頂き感謝しています。